A Nobody's Way Up to an Exploration Hero RAW novel - Chapter (214)
第215話 真・黒い彗星
俺は今学校にいる。
休み時間になり真司と隼人と喋っているが、真司に
「海斗、もしかして隠しダンジョン攻略しただろ。」
「なんで真司が知ってるんだよ。」
「やっぱり海斗だったか。噂になってるんだよ。」
「噂?一体どんな噂だよ。」
「11階層で隠しダンジョンが発見されて攻略したパーティがいるけど、それが今噂の黒い彗星のパーティだって。」
「まあ、間違いでは無いから別に良いけど。」
「それともう一つ。海斗装備変えたんじゃ無いか?」
「まあ、鎧がドロップしたからそれを装備に追加はした。あとはマントの色を変えたぐらいだな。」
「やっぱりそうか。その新装備も噂になってるんだよ。黒い彗星がオーダーメイドの漆黒の鎧を新調したって。」
「いやいや、オーダーメイドじゃない。たまたま黒い鎧がドロップしただけだって。鎧をオーダーメイドってどんな奴なんだよ。」
「俺達は、話を聞いたら、そうかと思うけど周りはな〜。」
「そもそも、その噂は良い噂?それともダメな噂?」
「俺達の聞いた感じだと半分半分かな。勢いがあって調子に乗ってるんじゃないかって感じと、そこまで突き抜けると逆に良いんじゃないかって感じとだな。」
「そうか・・・いずれにしても75日経てば噂も消えると思ってたけど、再燃してしまったんだな。」
「そういえばマントの色って何色にしたんだ?」
「黒だけど。」
「漆黒の鎧に黒いマントか。それは目立つなって方が無理じゃないか。」
「俺もどうせ黒い鎧を身につけるんだったらもう良いやって思ってな。マントも黒にしたんだよ。」
「今度見せてくれよ。ある意味憧れるな。俺もメンタル鍛えて真似してみようかな。」
今度は隼人が
「海斗って今ブロンズランクなんだよな。」
「ああ、そうだけど。どうかしたのか?」
「実は俺達アイアンランクに上がったんだけどな、この前ギルドに寄ったら遠征イベントの募集やってたんだよな。それで内容を見たら来月の3連休で隣の県のダンジョンに遠征らしいんだよ。」
「へ〜っ。全然見てなかったな。そういえば日番谷さんがブロンズランクから参加できる遠征とかレイドイベントが時々あるって言ってたな。」
「そう、それなんだよ。ブロンズランクを含むパーティなんだけど、臨時パーティでも良いらしいんだよ。そこでなんだけど、俺達と一緒に行ってくれないか?」
「いやダメだろ。うちのパーティは女の子ばっかりだからな。泊まりは無理だぞ。」
「それはわかってるって。だから海斗だけで良いんだって。他のメンバーに聞いてみてもらえないかな。」
「そう言う事なら、俺も遠征とか興味あるしな。それにしても2人共、もうアイアンランクって凄くないか?」
「前回、海斗に色々教えてもらったからな。自分たちで昇華して工夫しながら進んだらうまく行ってるんだ。」
「それはそうと何階層潜ってるんだ?」
「今は8階層だな。頑張って魚群に対抗しているところだよ。」
「順調に進んでるんだな。2人で魚群はきつくないか?」
「海斗の真似して魔核銃を買ったからな。なんとかなってるよ。だから頼むよ」
「わかったよ。今度パーティメンバーに聞いてみるけど、あんまり期待しないでくれよ。」
「ああ、頼むな。それと今日暇?ダンジョン一緒に潜らないか?」
「もし本当に遠征行くんだったら、連携も必要だし行ってみよう。」
「じゃあ放課後一緒に8階層に潜ろうか。それと、せっかくだから海斗のサーバントにも会わせてくれよ。」
「まあ今更隠してもしょうがないから、サーバントも召喚するよ。」
「やったな、真司。」
「ようやく会えるのか。楽しみだな。」
ちょっと照れくさいが、2人とも喜んでいるようなのでサーバントを召喚しても問題なさそうだ。
久しぶりに3人で潜ることになったので俺も楽しみだが、気だけは抜かないようにしよう。