A Nobody's Way Up to an Exploration Hero RAW novel - Chapter (465)
第463話 告白?
トイレから戻ってバーベキューを再開するが、突然真司から春香に告白するように言われて、動揺してしまっている。
俺が今日春香に告白するのか?
いつかはしないといけないのは分かっているが今日か?
「海斗、そのお肉もう焼けてると思うよ」
「あ、ああ、うん、そう」
「海斗〜何やってるんだよ。焦げてるぞ。しょうがないな〜。はいこれは花園さんの分ね」
「水谷くんありがとう」
やばい。頭が告白の事でいっぱいでバーベキューどころでは無い。
告白か………何て告白すれば良い?やっぱりストレートに付き合って下さいか?それとももっとおしゃれな告白がいいのか?
「…ぃと、ねぇ、……ぃと、大丈夫?」
「えっ?ああ、ごめんちょっと考え事してた」
「具合でも悪いの?本当に大丈夫?」
「ああ、ごめん。全然大丈夫」
ダメだ。またボーっとしてしまった。今は隼人のフォローに集中しなくては。
「水谷くん達と大山くんは一緒にパーティを組んでるんだよね。メンバーに女の子とかいないの?探索者ってパーティ内恋愛とか凄そうだけど」
「無い無い。俺達のパーティは全員男だから。パーティで男女が上手くやるなんて無理だって。そんなのは、アニメかラノベ の中だけだから」
「え〜っそうなの?本当はダンジョンで彼女作ったりしてるんじゃない?」
「本当にそんなんじゃないんだって」
花園さんも探索者に興味があるのかな。隼人と話しが盛り上がっているようでよかった。
は〜告白か〜。
どうしようかな。
流石にみんなの前では無理だから2人にならないとな〜
どうしようかな〜
う〜ん。
「俺と真司も最初は女の子達とパーティ組んだんだけど、それは酷いものだったんだ。ほとんど召使い状態だったよ。今思い出しても胃が痛くなるよ。な〜真司」
「ああ、あれはきつかったな。精神的なストレスでやられそうだったから今のメンバーで助かってる」
「へ〜っ。大山くんが言うなら本当なんだ。意外だね。探索者ってもっと青春してるのかと思ってた」
「花園さん、どう言う事だよ。俺が言う事は全部本当だから〜。信じてよ〜」
「はい、はい」
「なんか俺の扱いが雑じゃない?探索者なんてそんな甘い青春群像なんか皆無だよ。あ、でもあれだ。超絶リア充黒い彗星の件とかもあるから例外はあるな」
「おぃっ、隼人……」
「え〜?そのすごそうな名前は何?」
告白か〜。
ここで振られたら俺立ち直れるかな。
3年生を春香に振られて過ごすのか…………
無理だ…………
は〜。どうしよかな〜
「あ、ああっ、花園さんごめん。俺の間違い。何でもない」
「水谷くん、間違いってそんな事ある?気になるんだけど」
「いや〜。ちょっと花園さんと話すのが嬉しすぎて、舞い上がって頭がどうかしてたんだ。忘れてよ」
「そう言われると余計に気になるよ。ねえ悠美」
「うん、気になる。なんかしんちゃんも知ってるっぽいし。ねぇ、春香」
「う〜んそうだね〜。でも超絶リア充って私はちょっと苦手な感じの名前だけど」
春香さん僕と付き合ってください!
う〜ん、なんか違うな〜
出会った時から好きでした!
いや、出会った時からではないな。
君の瞳にチェックメイト!
俺おかしくなったのかな。
う〜ん。どうしようかな〜
「ねぇ、しんちゃん。わたし達隠し事はしないって約束したよね」
「うん、それはまあ」
「じゃあ教えて」
「……………」
「水谷くん〜。何で2人でそんなに隠そうとしてるのかな〜。何かやましい事とかあるの」
「いや、全くない。あるはずない。俺が花園さんにやましい事なんかあるはずない」
「それじゃあ、教えてくれる?隼人くん」
「……………」
「何で2人共黙っちゃうのかな〜。怪しいな〜。2人がダメでも高木くんなら教えてくれるかな。ね〜高木くん」
僕のハートはフォーリンラブ。
無理だな。
お買い物友達からのランクアップをお願いします。
ちょっと意味不明だな。
春香、俺の女になれよ!
気持ち悪い。これは俺が死ぬな………
「………ね〜高木くん」
ん?なんか呼ばれたか?
またボ〜ッとしてしまっていた。このままじゃまずいな。
気を取り直してバーベキューに集中だ。