A Nobody's Way Up to an Exploration Hero RAW novel - Chapter (76)
第76話 週末パーティ
俺は7階層に潜っている。
新しい仲間、パーティコード Kー12のメンバーと潜っている。
手続きでちょっと、ゴタゴタしてしまったが、お陰で俺の忠誠心は天井知らずになっている。
「それじゃあ、ゴーレムを探すけど、ちょっと俺の戦い方が先週までと変わってるんで、ちょっと説明しとくよ。前まで後ろに回り込んで、一気に仕留めるスタイルだったんだけど、今は正面からでも、行けるようになったから、前よりもスムーズに対応できると思う。」
「新しい武器でも購入したのです?見せてほしいのです。」
「買ったんじゃないんだけど似たようなもの。ちょっとMP使っちゃうから敵が来たら披露するよ。」
「わかったのです。」
20分ほどウロウロしてようやくゴーレムを発見した。
「みんな、正面にゴーレム4体いるから気をつけて。左の2体は任せてくれ。右の2体を3人で頼む。ヒカリンは右の2体に『アースウェイブ』を頼む。ミクはスナッチで牽制頼む。」
俺はそのまま2体のゴーレムに魔核銃を発砲。
こちらに注意を引きつけて2体を同時に相手しなくて済むように一番左のゴーレムのさらに左に回り込み、そのまま頭部にバレットを撃ち込む。
ゴーレムが怯んだ瞬間、魔剣バルザードを構えて
「ウォーターボール」
瞬間的に拘束力が発生するが、氷の刃を出現させてから一呼吸をおいて、そのままゴーレムの胴体を斬り裂く。一撃で仕留めることができたので、そのまま次のゴーレムを見ると既に片手で頭をガードしている。流石に賢いな。
すぐに切り替えて、アイアンゴーレムの胴体向けて発砲するが、ダメージはほとんど入らず、隙を見せない。 今度は頭に発砲するそぶりを見せながら、ゴーレムがガードしている右手の方に素早く回り込んで、そのまま胴体を横薙ぎに一閃。撃退することに成功した。
他の3人の方を見ると、既に1体は消失しており、残りの一体も『アースウェイブ』に完全に、はまっていて、あいりさんとスナッチが、ボコボコにしている最中だった。女の子と小動物にボコボコにされている姿に敵ながら、ちょっと気の毒になってしまった。
程なく、ゴーレムは消失してしまった。
「海斗さん。さっきのは一体なんですか?魔法使えたんですか?全然知らなかったのです。しかも『ウォーターボール』って言ってましたけど、どこにもウォーターもボールもなかったのです。」
「いや、一応『ウォーターボール』には間違いないよ。ただマジックアイテムとか工夫で氷の魔刃になったんだよね。」
「そんなの聞いたことないのです。それってもう『ウォーターボール』じゃないのです」
「そう言われても、そうとしか答えようがないんだけど。」
「海斗、なんでこの前は使わなかったんだ。忍者から、魔剣士にでもジョブチェンジしたのか?」
「いやジョブチェンジって、そんなもの無いし。だから前回は使えなかったんですよ。イベントが終了してから使えるようになったんですよ。」
「あれってそんな簡単に使えるようになるものではない気がするが」
「いや、実際には1日で、できるようになりました。まあ、もともと『ウォーターボール』は使えてたんで、応用だけですからね。」
「どうみても『ウォーターボール』とは違うものにしか見えんな。応用と言うより別物だな」
「まあ、見た感じはちょっと『ウォーターボール』っぽくないんですけどれっきとした『ウォーターボール』です。だって俺『ウォーターボール』以外の魔法使えないですから。」
「海斗って普通だと思ってたんだけど、ちょっと普通じゃないかも。言ってる事もなんか変だし。多分あんな『ウォーターボール』使ってるの海斗だけだと思うけど。ヒカリンそもそも魔法ってあんなに劇的に変化するものなの?」
「いえ、私のファイアボルトも、いろいろやってみましたが、スピードが変化するぐらいでそれ以上はあまり変化はなかったのです。他の魔法使いの人たちも見たことありますが、海斗さんみたいな変なのはみた事ないのです。」
変なの・・・
これは褒められてるのかディスられてるのかどっちだ?
そもそも、俺は何も悪いことしてない・・・