A Nobody's Way Up to an Exploration Hero RAW novel - Chapter (835)
826話 メタルスライムの経験値
そしてサーバント達も全員レベルアップした。
ジャグルを倒した際にレベルアップしたばかりなのに今回レベルアップした。
まだ19階層の序盤なので、ジャグル戦からそれ程経験値が溜まっていたとは考え難い。
恐らくだがメタルスライムの経験値は完全に階層主のそれを凌いでいるのではないかと思う。
残されている魔核は他のモンスターが残したものとほとんど変わらないように見えるので、ボスモンスターとかではなく経験値だけが突出しているのだろう。
もしかしなくてもメタルスライムはとんでもないボーナスモンスターだ。
例え特別なドロップがなくても一体倒せばその度にレベルアップする程の経験値を得ることができるのであればこれほどおいしいモンスターはいない。
もしかしてメタルスライムばかり探して倒せばとんでもない事になるんじゃないか?
やはりスライムは、このダンジョンにおいても特別。
なぜか、みんな雑魚扱いで見向きもしないけど本当に特別な存在だと思う。
とりあえず順番にシル達のステータスを確認してみる。
まずシルだが、
種別 ヴァルキリー
NAME シルフィー
Lv6→7
HP220→238
MP 162→180
BP 280→300
スキル
神の雷撃
鉄壁の乙女
戦乙女の歌
楽園の泉
祈りの神撃
装備 神槍 ラジュネイト 神鎧 レギネス
新しいスキルは発現していないが、ついにBPは300に届いた。
どうにか並び追い越したいと思っていたがBPに関しては俺のほぼ3倍。
しかもその差は200。
実際の強さにおいては3倍どころではないので、今の段階でそれは現実的ではない。
どうにか主人として馬鹿にされないよう必死でついていくしかない。
種別 子爵級悪魔
NAME ルシェリア
Lv6→7
HP 135→144
MP 225→240
BP 218→235
スキル
破滅の獄炎
侵食の息吹
暴食の美姫
黒翼の風
炎撃の流星雨
装備 魔杖 トルギル 魔装 アゼドム
次にルシェだが、こちらもスキルの発現はないがBP 235。
シルには劣るが、俺からしたら既に手の届かない数値にまで上昇している。
しかも裏技的な『暴食の美姫』があるのでBPだけでルシェの強さを測る事は出来ない。
それにしても二人共レベル7になったので微妙に大きくなった気もしなくもないが、毎日のように会っているせいかレベル1の時と比べてもそれほど違いを感じられない。
この調子で大きくなったとしてもカードの描かれているような絶世の美女にまで成長するのはいったいいつのことだろう。
まあ、ルシェに関しては、大きくなったら態度も大きくなりそうなのでなんとも言えないところだ。
もちろん自分がレベルアップするのはうれしい。
だけど、シル達がレベルアップするのもまたうれしいものだ。
これは多分サーバントのマスターにならないと味わえない感覚かもしれない。
きっとミクもスナッチに対して同じような気持ちなんじゃないかと思うが、家族の成長を見守っているかのような感じだ。
ルシェは怒るかもしれないが、感覚的に妹が幼稚園を卒業したか、小学校に入学した時のような感覚に近いかもしれない。
まあ、俺には人の妹はいないので違っているかもしれないが。