A Nobody's Way Up to an Exploration Hero RAW novel - Chapter (919)
最近のルーティン
ここ最近のルーティンは朝6時40分に起床して、支度をしてから登校。
学校では集中して真面目に授業を受ける。
休み時間には春香や真司達と交流を持ち、高校生活を楽しみながらモチベーションアップ。
ただ周囲は受験モードに近づいているからか教室内には以前よりも緊張感が漂っているような気がする。
俺達は相変わらず探索も続けてるしちょっとイレギュラーかもしれない。
放課後、スライムを狩りながらいつもの自習エリアを目指す。
自習エリアに着いたら1時間〜2時間勉強する。
静寂ともいえる異空間での勉強は本当に捗るので助かる。
時間的制約がある中でスライム狩りと両立しながら2時間以上を確保する事は難しいので短時間集中だ。
自習エリアには、折りたたみ式の簡易テーブル等目立たないように端に常設しているけど無くなってしまった事は一度もない。
スライムにも探索者にもスルーされているのだろう。
最初は試験的に自分の分だけ設置してみたけど、すぐにルシェが自分のも欲しいと騒ぎ出したので今では四個常設だ。
そしてもう一個隼人も自分の机を置いてある。
俺が机を使い始めたのをみてすぐに自分のを持って来たけど、俺がほぼ毎日来ているのに比べて、隼人が来る回数は明らかに少ない気がする。
隼人がスライムを狩る事は稀なので、時間がズレている事も一因だとは思うけど、一緒に勉強する回数は多くはない。
もうすぐ期末テストがあるのに大丈夫なのかと心配になるけど、隼人は要領がいいのでなんとかなるんだろう。
勉強している間、ルシェが騒いでうるさいので最初は漫画とか絵本を持ってきてみたけど、漫画は文字が読めず絵本は「バカにしてるのか? 本と一緒に燃やすぞ」と怒られてしまった。
当然Wi-Fiとかは無いので、最近はポータブルDVDプレイヤーを買って渡してある。
DVDもセットでいくつか用意した。
シルと一緒に観て楽しんでいる。
ルシェ達のお気に入りは、塩アンパンマンだ。
これを渡してから本当におとなしくなって助かっている。
ティターニアを含む3人にはみんなのヒーロー塩アンパンマンがヒットだったらしい。
最近は、探索中メンバーにも自慢げに塩アンパンマンの事を語っている事があるので相当ハマっているのは間違いない。
絵本は怒っていたけど、塩アンパンマンも元々は絵本なんだけどな。
3人が塩アンパンマンを見ている傍でベルリアは1人剣を振るっている。
白麗剣を渡してからは一層力が入っている気がするけど、邪魔にならないところで一心不乱に修業している。
「お〜っす」
「隼人か。今日は勉強するのか?」
「海斗、それは違う。今日も勉強するんだよ」
「あ〜そうですか」