Ascendence of a Bookworm: I'll Stop at Nothing to Become a Librarian RAW novel - Chapter (261)
イルクナーに出発
息を呑んだお父様とエックハルト兄様と違って、神官長は興味深そうに口元を歪めながら先を促した。
「聞こうか」
「まず、教える対象を貴族院で魔力の圧縮を習った者に限らせていただきます。自力で圧縮できない者に教えるつもりは毛頭ございません。生死に関わるのですから」
「当然だな」
神官長はゆっくりと頷いた。お父様とエックハルト兄様も頷く。ダームエルだけは所在なさそうに立ちながら、むしろ、自分の扱いがどうなるのか気になっているような顔をしていた。
「それから、わたくしが属する派閥の者に限らせていただきます」
「……君の?」
「はい。わたくしは自分に敵対する者の魔力増幅の手助けなどするつもりはございません」
元々、わたしは魔力量だけで平民なのに青色巫女見習いとして優遇され、領主の養女となったのだ。魔力量に対して多少の優位性は保っておきたいし、敵対する可能性がある者の魔力を伸ばすようなことは、いくら考えなしだとか、無防備と言われているわたしでもやりたくない。
「わたくしの派閥に属する者、即ち、フロレンツィア派に属する者に限る、と対象を決めておけば、ゲオルギーネ派を切り崩す一助となるでしょう? それに、そうしておけば、ヴィルフリート兄様を次期領主にしたい養父様は、何が何でもヴィルフリート兄様を、フロレンツィア派である、と周知すると思うのです」
ゲオルギーネ派がいくらヴィルフリート兄様を引きこもうとしても、本人と領主が否定して、がっつりとフロレンツィア派であることを表明すれば、周囲にはどうしようもないし、噂も鎮静化していくと思う。
今はヴィルフリートの教育が足りていないことが原因で、どのように転ぶのかわからないことが不安要素になっているから、親にしっかりと繋ぎとめてもらえば良い。
「だが、それでは対象者を選ぶのが君にならないか? 君に任せるのは、どうにも不安で仕方がないのだが」
「その不安はわたくしとて同じです」
貴族の繋がりには詳しくないし、誰が誰とどこでどんな繋がりがあるかなんて、ほとんど把握できていない。やっと親戚回りと前神殿長の仲良し貴族を書き連ねたブラックリストを憶えたくらいだ。その親戚やブラックリストの貴族も一枚岩ではないし、受けられる利益によっては簡単に意見が翻るのだから、信用できるかどうかなんて、わたしに任されても困るのだ。
「ですから、対象者となるには、六人の許可を必要とすることにします。まず、エーレンフェストの最高権力者である領主夫妻、そして、公正で私情を挟まず、情報が豊富な神官長、戦力の要である騎士団長のお父様、フロレンツィア派の実質的な指導者であるお母様、最後に知識提供者のわたくし……全員の許可が必要なのです」
わたしが挙げたメンバーは基本的にわたしの保護者だ。全員が許可を出せる者ならば、わたしの敵に回る可能性は著しく低くなると思う。わたしなりの保身だ。
面白がるように神官長が唇の端を上げた。
「ほぉ? 領主夫妻だけでは駄目なのか?」
「養父様は親の情を優先して、ヴィルフリート兄様がどこの派閥に引っ張られていても知識を与えそうですし、フロレンツィア様も親の情に訴えかけられると心が揺らぐのではないかと思うのです」
わたしの言葉を聞いたお父様が、眉を寄せ、ものすごく困った顔になって、言いにくそうに口を開く。
「ローゼマイン、其方……領主夫妻は信用できないのか?」
「違います。信用はしています。ただ、わたくしは親の情というのが、何を置いても子を優先するものだと思っているのです。わたくし……わたしは父さんと母さんにそうしてもらったんです」
わたしが思い浮かべる親の情を、神官長は理解したようだ。わたしの両親と対面したことがある神官長の顔に懐かしいような苦いような複雑な表情が浮かんだ。
「あれを基準に親の情を考えるのか。……貴族社会では通用せぬぞ」
そう言われても、わたしに一番刷り込まれている親の情が、惜しみなく本を与えてくれた麗乃時代の親と子を守るためならば貴族相手でも立ち向かってくれる親なのだ。
「親の情について思うことは人それぞれということですね。……それから、いくら対象者を厳選したところで、アーレンスバッハを初め、他の領地に圧縮方法が伝われば意味がないと思うので、契約魔術で他者に教えることができないように縛るつもりです。エーレンフェストだけではなく、他領にも影響を及ぼす規模の契約魔術はございますか?」
「……ある。恐ろしく高価だがな」
神官長が恐ろしく高価だと言うなんて、一体どれだけの値段なのだろうか。具体的な値段は聞きたくない。けれど、その契約魔術がなければ、エーレンフェストの魔力だけを上げるのは無理だろう。
「お金と圧縮法、どちらが大事ですか? わたくしはエーレンフェストの秘伝とするつもりなので、エーレンフェストで契約魔術に関するお金が出せないならば、諦めた方が良いと思います」
「問題ない。エーレンフェストの予算を割く価値がある」
神官長は金策を考えるような難しい顔をしながらも、ゆっくりと頷いた。
「神官長、その契約魔術で、親子、兄弟間でも教えることができないように縛れますか?」
「個人との契約になるので当然できるが、何故だ?」
「勝手に広げられるのは困りますし、何よりわたくしは、神殿に入れるかどうかを悩むくらいの魔力を持つ幼い子供に魔力の圧縮方法を押し付け、魔力を伸ばせないかと試みる親の存在を防ぎたいのです。魔力を増やすことができれば、神殿入りを防げるかもしれないと、幼い子供に無茶をさせるのが嫌なのです」
貴族の子は生まれた時から魔術具を付けて魔力を溜めこまないようにしている。家の格に相応しくないほど魔力の少ない子供は、格の低い他家へと養子に出されたり、神殿に入れられたりするのだ。
魔力量が原因で神殿に入れば、よほどのことがなければ貴族社会へと戻れない。それを知っている親が、子に魔力の圧縮を無理にさせるようなことがあれば、子供の死亡が激増すると思う。
「洗礼式前の子供は人として数えられていないだろう?」
数えるか数えないかは施政者側の都合だ。そこに存在して生きているのに、数えないから良い、とはどうしても思えない。
いつだったか、神官長が言っていたはずだ。魔力の圧縮はとても危険なことで、貴族院でも教師が複数ついて教えるのだと。危険がないように対応していても、事故が起こることもあるのだと。
自己流での魔力圧縮に成功している子供は珍しく、「君は何故生きている?」と言われたことを、わたしはまだ忘れていない。
「いくら洗礼前の子供が人として数えられていないと言われても、存在して生きています。これは絶対に譲れません。わたくしは嫌です」
「君の選択の結果、貴族になれたかもしれない子供が神殿に入ることになっても、か?」
金色の鋭い目がわたしを射る。わたしは真っ直ぐにその目を見返した。
「十人が死んで一人が貴族になれる状況より、十一人が青色神官になる今の状況を、わたくしは選びます」
神殿に入るのと貴族として生活するのでは雲泥の差がある。知っていても、譲れない。
神官長はわたしを見ていた視線の強さを弱めると、「ふむ」と顎に手を当てる。
「相変わらず君の望むものは、君に何の利点もないようで理解できないが、要求はわかった。対象者を条件通りに絞る。君の圧縮法に関しては個人の契約魔術で縛り、親子間や兄弟間でも知識の共有はさせない。他に条件は?」
「教える際に料金を取ります。貴重な知識ですから、当然ですよね?」
「……む。それは私も考えたが、それでは下級貴族の底上げができないのではないか?」
神官長がこめかみをトントンと軽く叩きながら、「どのくらいの値段が適当か……」と呟く。視界の端でダームエルが青くなったのがわかった。
「魔力の底上げが目的でしたら、下級貴族は安価に、位が上がるほど高価になるように値段を設定すればよいではないですか。上級貴族が払えないならば、諦めていただきます。元々魔力があるのですから、上級貴族は自分の努力で何とかなります。その知識に対して価値を感じる者だけが手に入れれば良いのです」
今度はお父様が青ざめた。指を折り、頭を抱えている。もしかして、家族割引がいるだろうか。
「君の条件を飲もう。……それで、魔力圧縮はどのようにするのだ?」
ニィッと唇の端を吊り上げながら、神官長がそう言った。わたしはニコリと笑って首を振る。
「それは、契約魔術と料金が準備できてからですわ、神官長」
「少しは用心深くなっているようだな」
「そのような何か企んでいるような悪人顔で言われれば、誰だって気付きます」
フンと鼻を鳴らしながら、神官長はダームエルへと視線を向ける。「アレの扱いをどうするつもりだ」と無言で問われているのがわかって、わたしは判決を待つ被告人のような顔をしているダームエルへと向き直った。
「ダームエルはわたくしが勝手に教えたので、お金は必要ありません。けれど、他の皆と同じように契約魔術で口外できないようにはしていただきます。よろしいですか?」
「もちろんです」
お金を払えと言われなくて良かった、とダームエルの顔が雄弁に物語っていた。
「フェルディナンド様とあれだけ気さくに話ができるならば、心配はなさそうだ」
魔力増幅に関する話を終えたお父様は、安心したようにそう言うと、騎獣を駆ってエーレンフェストへと帰っていった。
……あれが気さくな関係に見えるだなんて、よほど貴族社会が殺伐としているのか、神官長周辺が殺伐としているのか、どっちだろう? 考えたくない。
お父様を見送ったわたし達は一日休憩だ。その次の日、イルクナーに向かって出発することになった。ドールヴァンからイルクナーは比較的近いのだ。
「ローゼマイン、イルクナーへは私が同行するので、こちらの徴税官を使う。ユストクスは先にエーレンフェストへ戻す。良いな?」
「構いません」
神官長はお父様が持ってきた不穏な雰囲気について、ユストクスに情報収集を頼むつもりなのだろう。ゲオルギーネ派に関する情報収集に加えて、魔力圧縮に関する準備など、色々と手を回しておくことがあるに違いない。元々ユストクスは神官長に忠誠を誓う側近だし、こういう機会にうまく使わなければ宝の持ち腐れになってしまう。
「ローゼマイン、今日私はやることが多くて忙しい。君に冬の館をうろつかれ、問題を起こされても困る。今日は一日部屋でこれを読んで過ごすように」
「かしこまりました!」
わたしは神官長に手渡された紙の綴りを大事に胸に抱えて、笑顔満開で返事をした。
……いやっふう! 一日読書だ!
うきうきと部屋に戻って、神官長にもらった紙の綴りを開く。
それはゲオルギーネ派のリストだった。ゲオルギーネ派のお茶会に出ている貴婦人の名前が書き連ねられ、他の派閥とも仲が良くて中立に近い下級貴族には注釈まで入っていた。更にページをめくると、リストにある貴婦人の血縁について書かれている。
最後のページには、「フェルディナンド様のお役に立つことがあれば幸いです」という文章に加えて、「ローゼマインをよろしくお願いいたします」という一文があった。
「……お母様」
不穏な雰囲気を回避できるように、危険が迫っていることを知らせるために、綴ってお父様に持たせてくれたのだろう。そこにある親の情を感じて、わたしは目の奥が熱くなるのを感じていた。
……ちゃんと読んで覚えなきゃ……
わたしはじっくりとリストに目を通していく。やはり前神殿長と仲良くしていたブラックリストに入っている人が多く、半分以上が名前を知っている人だった。そして、同時に、貴族の親戚関係の複雑さに頭を抱えたくなった。
うーん、と頭を悩ませながらリストとにらめっこしていると、バサバサとオルドナンツの羽音がした。すぅっと部屋に入ってきたオルドナンツがブリギッテの腕に降りる。
「明日の夕刻に到着だな? 了解した。料理のメニューに関しても彼等と相談して決める。収穫祭は明後日に行う予定だとローゼマイン様にお伝えしてくれないか? それから、例の件をローゼマイン様にしっかり確認して欲しい。頼んだぞ」
ギーベ・イルクナーの声で三回同じ言葉が繰り返され、黄色の魔石に戻ってしまう。ブリギッテは黄色の魔石を手に、勤務時間中に返事が来るとは思わなくて、と困ったように眉を下げた。
「……申し訳ございません、ローゼマイン様。先程、兄に明日の予定を知らせたのです」
「それは良いのですけれど、イルクナーの様子はいかがですか? 教育は進んでいますか?」
次の心配事はイルクナーだ。神官長が赴くことになり、慌てて教育することになったけれど、明日は大丈夫だろうか。
「少し形になってきたようです、ローゼマイン様。灰色神官達が非常に頑張ってくれていると聞いています」
「そう、よかった。……ごめんなさいね、ブリギッテ。わたくし、神官長に指摘されるまで気付かなくて」
わたしが安堵の息を漏らしながらブリギッテに謝ると、ブリギッテは不思議そうな顔をした。
「ローゼマイン様?」
「わたくしはイルクナーの距離感の近い雰囲気が好きでしたから、イルクナーに関しては、わたくしが対応すれば特に問題ないと思っていたのです。まさか、神官長が赴くことになるとは思っていませんでしたし、他の貴族が視察に行くようになるとは考えていなかったのです」
これから先、製紙業や印刷業に興味を持つ貴族が出てきても、話をするのは城で行うことになる。ならば、その時に神殿の工房を見せれば、視察や見学に関しては事足りると思っていたのだ。
けれど、貴族の視点で考えるならば、神殿の孤児院の工房より他の貴族が経営している工房を視察する方が、利益を見出しやすいそうだ。神殿にいる神官長だけではなく、ダームエルやブリギッテ、ジルヴェスターが来ていたので、深く考えていなかったわたしは、神官長に「神殿に来たがる貴族などいない」と指摘された時には血の気が引いた。
「本当はローゼマイン様に指摘されるまでもなく、わたくし達が理解していなければならなかったのです。お気になさらないでくださいませ」
その後、ブリギッテは少し躊躇う素振りを見せた後、口を開いた。
「ローゼマイン様、お伺いしたいことがございますが、少しお時間よろしいでしょうか?」
「今日は一日待機を命じられていますから、わたくしは構いませんけれど、ブリギッテの方から話があるのは珍しいですね」
ブリギッテはダームエルに一時護衛任務から離れることを告げ、わたしに向き直った。
多分、先程のオルドナンツが言っていた「例の件」に関する話だろう。一体何だろうか、とわたしは背筋を伸ばしてブリギッテを見る。
尋ねてよいのか、悪いのか、というようにアメジストの瞳に逡巡を浮かべた後、ブリギッテは一度目を伏せた。
「……ローゼマイン様、灰色神官は結婚が許されていないと、ハッセで伺いましたが、それは事実でしょうか?」
「えぇ、事実です。灰色神官に結婚は許されていません」
「そう、ですか」
やはり、という思いが強く出て、ブリギッテが明らかにがっかりとした顔になる。灰色神官に結婚が許されていなくて、ここまでブリギッテが落ち込む理由がわからない。
悩んでいたわたしの脳内に閃いたのは一つだった。
……灰色神官が結婚できないことで落ち込むなんて、もしかして、ブリギッテ……ちょっと、ダームエル! 意外すぎるところに伏兵が!
「ブリギッテ、あの、まさか、灰色神官に想い人でもいるのですか?」
わたしが思わずブリギッテに尋ねると、ダームエルとブリギッテが声を揃えて「えっ!?」と目を見開いた。ダームエルは驚愕の表情でブリギッテを見て、ブリギッテはダームエルの視線に気付いて、ふるふると首を振る。
「わたくしではございません! 違います! 一体何をおっしゃるのですか、ローゼマイン様!?」
全力で否定するブリギッテに、わたしとダームエルが揃って安堵の息を吐いた。
「灰色神官が結婚できないことに落ち込んで見えたので、もしかしたら、と思ったのです」
「わたくしではなく、イルクナーの民です」
ブリギッテはわたしを軽く睨んで「わたくしと灰色神官では身分が違いすぎます」と言った後、「やはり、結婚はできませんか」と残念そうに息を吐く。
イルクナーの民と貴族の関係が未だ近いことに、安堵と少しの不安を抱きつつ、わたしは灰色神官に関する扱いを思い返した。
「……抜け道がないわけではありません。ギーベ・イルクナーが灰色神官を買えば良いのです。購入されれば、その時点でその者は灰色神官ではなくなり、ギーベ・イルクナーの管轄となります。その先の婚姻に関しても、当然、ギーベ・イルクナーの許可で行われることになりますから」
人の売り買いなんて、わたしは未だに気分の良いものだと思えないが、灰色神官が貴族に買われていくこと自体は普通のことだ。下働きとして、また、事務をこなす者として、灰色神官や灰色巫女は貴族に買われていく。
灰色神官が買い取られた先で幸せな結婚ができるならば、わたしは喜んで送り出すし、今まで働いてくれたお給料&結婚祝いを与えるくらいは、神殿長権限でするつもりだ。
「お兄様にお知らせしても良いですか? その、彼が冬に残るのでしたら、結婚式に参加させた方が良いのです」
「……神官長に伺ってみます。わたくし、勝手なことをしてはならないのです」
色々と準備中の神官長にフランを通して面会をお願いしたら、「部屋で一日読書をしろ、と言ったはずだ」と怒られた。仕方がないので、「イルクナーに到着する前に、お返事を出したいから、わたくしの勝手にしても良いですか?」とフランに言付ける。
苦い苦い顔で神官長に昼からの面会を許され、わたしは灰色神官の結婚について話をした。神官長もわたしと同じ意見で、ギーベ・イルクナーが灰色神官を買い取れば、その後は勝手にすれば良いということだった。
「ギーベ・イルクナーが買い取るというならば、こちらで書類を……いや、この後、君が作れ。登録証だけは準備しておく」
手早く話を終えると、さっさと出て行けと言わんばかりに手を振って退室を促された。
わたしは部屋に戻り、フランに教えられながら、灰色神官の買取りに関する書類を作り始めた。灰色神官の売買という初めての仕事に憂鬱な気持ちと、結婚が決まって幸せになれるならお祝いしなきゃという気持ちが入り混じる。
「フラン、お祝いはどうすればいいかしら?」
「存じません。私の知る限り、灰色神官で結婚した者はおりませんから」
フランが素っ気なくそう言った後、「申し訳ありません」と目を伏せる。そこに複雑な感情を見つけて、わたしは首を傾げた。
「……フランは結婚したいと思いますか?」
「いいえ。今の生活に満足しておりますから。……それに、結婚というものがどのようなものか存じません。仮に結婚しなければならない事態になれば、私は非常に困ると思います」
神殿の中しか知らないフランの言葉に、わたしは不意に心配になった。イルクナーの灰色神官は大丈夫だろうか。
次の日、様々な不安を抱え、わたし達はイルクナーに到着した。